2006シーズン回顧(前編)
2006年12月26日天皇杯で敗れて今シーズンのすべての日程が終わった。タイトルを目指して戦っていただけに天皇杯敗退は悔しかった。今思えば、今シーズンは本当にいろいろなことがあった。ちょっと長くなっちゃうかもしれないけど、今シーズンのことを振り返ってみたいと思う。
今シーズンの開幕前は、「今年は勝負のシーズンになる」と思っていた。というのも、昨シーズンはコンディションを崩してしまったり、調子が上がってきたと思ったらケガをしてしまったりと、満足のいくシーズンを送れなかったから。自分のような立場だったら、みんな同じようになるとは思うけど、昨シーズン満足できていなかっただけに自然とモチベーションは高かった。後がないという気持ちと、もう一度自分のプレーを取り戻す、自分が輝ける場所を見つけてやるという、いろいろな気持ちが交錯して、開幕前の個人的な意気込みは相当高かった。
それと同時に新シーズンへの不安もあった。2005年はシゲ(茂原岳人)が入ってきて、一緒にやれると思っていたけれど、結果的にポジションを奪われる形になった。今シーズン、シゲは移籍したけれど、戸田(和幸)さんが加入してポジションも近いだけに、ライバルになる、自分をアピールしなければと強く思った。それだけに不安と期待が入り交じっていたシーズン開幕前だった。
開幕前のキャンプでは昨シーズンとは違うという手応えはつかめていたし、自分の長所やいい部分を思い出せていた。積極的なプレーもできていたし、準備もしっかりできていたように思う。ただ、開幕してからチームの結果がなかなか出ず、自分も試合に出る機会が減っていき、苦しい序盤になってしまった。
今だから感じるのかもしれないけれど、シーズン当初のチームはまだまだチームとして意見の食い違いや徹底がなされていなかった。新加入選手が慣れるのにも時間がかかっていたのではとも思う。小野(剛)さんがやろうとしていたサッカーは基本的に代わらなかったのかもしれないけれど、なかなか試合で起用してもらえず、チームというよりはまず自分のプレーを見せてアピールしなければという気持ちのほうが強かった。あの頃は、どうしたら試合に出られるか、どうすればアピールできるかということばかり考えていたように思う。
同時に勝てないことで、監督からの要求も試合を重ねるごとに代わり、それで僕自身も自信を失い、消極的なプレーに陥り、試合で起用されなくなるという悪循環になっていた。
チームも勝てないために、自分たちのサッカーを貫く姿勢から、リアクションサッカーに変わってしまった。チームも自分も迷いながらサッカーをやっていた。それは試合に限っての話ではなく、練習でもすべてを出し切れていなかったように今思えば感じる。それだけに試合に臨むためのいい準備もできていなかった。チームとしてバラバラだった。チームメイト同士で意見をぶつけ合う場所を作らなければと強く思っていた。今も、よりそういう場を作るようにしていかなければと思うし、これはチームとしての課題だと思う。
この時期にカズが調子を崩していたけれど、自分も試合に出られていなかっただけに、なんて声をかけていいかわからなかった。昨シーズンは自分が同じような状態になって、そのときはあまり声をかけられたくない気持ちが強かったので、強いて声をかけず、そっとしておくことを選んだ。
そんな中、小野さんが辞任した。辞任する直前は試合で起用されていたので、望月(一頼)さんになっても起用してもらえるものと思っていた。それが練習ではずっとサブにいる状態で、試合にもなかなか使ってもらえず、そのときの自分の調子が良かっただけに、納得できずに悔しい思いをした。新しい監督が来たら絶対にスタメンをつかむ、という強い気持ちを持って、練習に励んでいた。
(後編に続きます)